2018年4月に新規契約者を対象にした生命保険料が変わる。寿命の延びなどを反映して保険料算定の基準となる生命表が11年ぶりに改定されるためで、生保各社は商品ごとに保険料を見直す。

【出所】日本経済新聞「生保選びの眼力が試される」2017年9月18日

 

保険料が変わる!ということで、

生命保険に加入している人も生命保険会社のみなさんもザワザワしたのではな

いでしょうか?

 

これは、長生きする人が増えたことによって平均寿命が延び、

「生命表」※が変わることになったからです。

※「生命表」年齢別、性別に応じて一定期間の死亡率をまとめた一覧表

 

これは、前回の改定から11年ぶりのことだそうです。

 

改定内容

今回の改定では、

●40歳男性の死亡率が「1000人に1.48人(2007年)」から「同1.18人」
●40歳女性の死亡率が「1000人に0.98人(2007年)」から「同0.88人」

にそれぞれ改善されました。

 

全世代を平均した改善率は、男性で24.4%、女性で15.0%の改善でした。

長寿化したことで、全体の死亡するリスクが小さくなったんです。

 

改定によって変わる保険料

 

長生きする人が増えたことは、とても良いことですよね。

それによって死亡するリスクに備える保障の保険料が値下がりすることに

なりました。

 

長生きする人が増えて、死亡リスクにかかる保険料が下がる。

なんとも良い循環のように思えます。

しかし、長生きするということは病気などのリスクが大きくなるということ

です。

 

よって保険料の変化は、このように予想されます。

 

保険料が上がるのは、医療・がん保険

保険料が下がるのは、死亡・収入保障

 

まとめ

 

今回は長寿化によって死亡リスクが小さくなり、死亡・収入保障の保険料が値

下がりすること。同時に病気リスクが大きくなり、医療・がん保険の保険料が

値上がりすることが予想されます。

 

 

自分や自分の家族のために加入する保険ですが、今回のように大衆的な理由で

保険料が変わることもあります。

これは保険が「相互扶助」という助け合いの精神から成り立っているからで

す。値下がりするならまだしも、値上がりする保険に加入する人にとって

は、今回の内容はなんだか残念ですよね。

 

保険は、その時々の自分・世の中によって変化するものです。

抱えるリスクが変わるからです。

保険に加入するのであれば、常に保障内容を見極めましょう。

備えるべきではないリスクのために保険料を支払うことになります。