「がん」

 

この言葉を聞いて、

明るいイメージを持つ人は少ないのではないでしょうか?

 

わたしのがんに対するイメージは、

「治らない」「遺伝」「死」「苦しい」「お金がかかる」など、

とにかく暗いイメージばかりです。

 

わたしの友人はいわゆる「がん家系」で、

がんが原因で親族が亡くなっています。

だから友人も「がん」に怯えて、生命保険に加入しているんです。

 

そもそも、がんと遺伝はどれくらい関係があるのでしょうか?

なぜがんになるのか。

がんは「大病」という意識はあっても、

「がん」は“どんなもので・なぜなるのか”ということは、

あまり知らない気がします。

 

くわしく見ていきましょう。

 

がんとは

 

「がん」は、死なない細胞の塊のことを言います。

 

「死なない細胞」というのも、

人の身体は約60兆個の細胞からできています。

 

そしてこの細胞たちは元のDNAをコピーして、

2つの細胞に振り分けて分裂します。

 

この細胞が分裂するときに、

コピーが失敗することを遺伝子の突然変異と言います。

 

突然変異した遺伝子の多くは死にます。

しかし、ある遺伝子に突然変異が起きると、細胞は死ぬことができなくなり、

そのまま分裂を繰り返していきます。

この死なない細胞が「がん細胞」です。

 

このがん細胞ですが、

健康な人の身体にもあり、1日5,000個が発生しては消えています。

 

死なない細胞なのに、なぜ消えるのか?

 

免疫細胞(リンパ球)が、がん細胞を退治しているからです。

 

じゃあ免疫細胞(リンパ球)があれば、「がん」にはならないじゃん!

そう思うかもしれません。

 

しかし、この免疫細胞(リンパ球)は、

年齢を重ねるごとに免疫機能が落ちていきます。

退治する力が弱まっていくんですね。

 

すると、がん細胞が発生しても退治されないので、

蓄積されて塊になります。このがん細胞の塊が「がん」です。

 

だから、年齢を重ねると「がん」になりやすいんです。

 

がんと遺伝

 

年齢を重ねるとがんになりやすいとお話しました。

その他にも食事や喫煙・運動など私生活もがんになる原因になります。

 

ここで気になるのが、

がんは遺伝するのか?」ということです。

 

答えを言ってしまうと、

がんは一部の例外を除き遺伝しません。

 

遺伝するがんは、がん全体の約5%程度です。

 

わたしのイメージで言うと、

がんの遺伝割合は5%をはるかに超えていたので、

この結果には驚きました。

がんと遺伝は思っているよりも関係ないんです。

 

まとめ

 

今回は「がんと遺伝」についてお話しました。

友人が「がん家系」から生命保険に加入していたということがきっかけだった

のですが、がんと遺伝については同じ境遇の方が多いと思い今回お話しまし

た。

 

遺伝するがんは、がん全体の約5%程度

この割合は大きいでしょうか?小さいでしょうか?

結果からすると、

がんと遺伝のつながりは強くないということです。

 

友人のように「がんと遺伝」を理由に不安を抱き、保険に加入している人は他

にもいるかと思います。

 

もちろん保険に加入して金銭的な備えをすることも大切ですが、

まずは食生活や運動・禁煙、そして定期的な検診を行ってください。

がんと遺伝があまり関係がないということは、

誰にでもかかりうる病気ということです。

そうである以上、

個人で予防することが「がん」と向き合う最善策かもしれません。